株式会社アジアエネルギー研究所

photo by Osamu Nakamura

代表 廣瀬和貞

 株式会社日本興業銀行、格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスを経て現職。日本興業銀行では長年企業審査業務、経営企画業務に携わり、14年間を過ごしたムーディーズでは、電力・ガス、総合電機、精密機器、陸運・海運・空運等の業界を担当し、シニア・クレジット・オフィサーとして、電力会社の格付け分析の責任者を務めた。2016年から経済産業省・総合資源エネルギー調査会委員を歴任。

 一橋大学経営学部や上智大学経済学部における特別講義、証券経済学会全国大会での発表、ムーディーズExtensive Seminar講師を務めた。

 東京大学法学部卒業、デューク大学経営大学院(MBA)、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。

ご挨拶

 第二次世界大戦後の復興期、その後の経済の高度成長期を支え続けて来た日本のエネルギーシステムは、1970年代の二度にわたる石油危機、そしてその後の経済の低成長期を経て、社会から求められる姿が変化しています。1990年代からの電力自由化の流れは、現在の電力システム改革に繋がり、ガスシステム改革を伴って、自由化が本格的に進行しつつあります。一方、東南アジア地域においては、経済の高成長が続く中で、社会インフラの根幹となるエネルギーシステムの構築が急務となっています。

 エネルギーシステムの構築や再編成は、いくつもの相反する課題を同時に達成していく困難な作業です。日本においては、安全で、安価で、安定したシステムを再構築した上で、さらに国際社会に対する責任として、地球温暖化対策を進めることが求められています。東南アジアにおいては、地域の大国の政治的パワーへの対応と自立した経済発展という二つの目標の達成に資するエネルギーシステムが必要です。

 さらに、エネルギーシステムは形づくるのに長い時間が掛かります。ひとたび出来上がると、エネルギーシステムはその社会のあり方を長期にわたって規定することになります。

 このように、複数の喫緊の課題が折り重なっている困難な時期であるからこそ、歴史に学び、長期的な視点を持ち、日本および東南アジア各国において最も望ましい、持続可能なエネルギーシステムはどうあるべきかを考え、追究していくことが大切であると、私たちは考えます。

 このたび「アジアエネルギー研究所」を発足させたのは、このような問題意識によるものです。エネルギー業界の専門家の方々に限らず、学界、他の産業界、メディア等を含めて広く各界から教えを頂き、考え続け、その成果を世に問い、最も望ましいエネルギーシステムの構築に向けて、微力ながら貢献していきたいと考えております。

 どうか皆様のご指導、ご支援をお願い致します。

2015年12月

当研究所の概要

社 名株式会社アジアエネルギー研究所(英文表記: The Institute of Asia Energy, Japan)
設 立2015年11月
代表者廣瀬和貞
本 社

〒107-0062 東京都港区南青山三丁目8番14号 AUSPICE OMOTESANDO5階

主な業務内容国内外のエネルギー事業の政策および産業の動向に関する調査・研究、諸課題の分析・解明と提言、国内外の調査研究機関との交流および協力、報告書・刊行物等の出版
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